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活性酸素の話 はじめに

10年ほど前であれば、活性酸素と言ってもその言葉さえ知っている人はごく稀であったでしょう。それが今はどうでしょう。正確に知っているかどうかは別にして、活性酸素という言葉自体を知らない人は、多分世の中の少数派になっているに違いありません。 どうしてこのように世に知られるようになってきたのでしょうか。それは、活性酸素と言うものが、我々の健康や寿命に密接な関係を持つことが次第に分かってきたからなのです。

活性酸素と言うと、活性なのだから、何だか身体にとって元気のでるもの、つまり、いいものと思っていらっしゃる方も多いのですが、実は、身体にとって非常に有害なものなのです。

 どのように有害であるかを説明するのは、中々大変なことなのですが、まず最初にお分かりいただきたいのは、活性酸素の害はただ単に「お酒を飲みすぎると、肝臓に悪い」とか「大食は胃に悪い」とか言うような限定的、局所的なものではなくて、もっと人間と言うよりは生物にとって、根源的に悪い存在なのです。しかも、この害を完全に防ぐ手立ては現在だけではなく、未来にもありません。何故ならば、活性酸素の害は、生き物が生きている限り背負ってゆかなければならない宿命的な害だからなのです。だから「生きているのが健康に最も悪い。」というブラックユーモアここからが生まれてきます。

 現在では、活性酸素はほとんどすべての病気の根源的な原因になっていることは明らかになっています。勿論、ガンも例外ではありません。活性酸素の害を完全に防ぐことは不可能と先ほど申しましたが、完全という言葉にさえこだわらなければ、この害をより少なくすることは充分可能なのです。あらゆる病気の根源的な原因である活性酸素の害を少しでも減らすことが出来れば、より健康で長生きの人生を送ることが出来るようになるのは間違いありません。

  私は、上京区の一介の開業医ですが、人より少し早くこのことを知ることが出来ました。活性酸素にまつわる色々な話題を、シリーズで紹介しておきたいと思います。

新聞雑誌掲載記事 目次
活性酸素の話 はじめに(2004年3月1日掲載記事)
女性はなぜ長生きなのか(2004年4月1日 掲載記事)
女性はどうして長生きなのかA(2004年5月1日 掲載記事)
女性はどうして長生きなのかB(2004年6月1日 掲載記事)
不老不死と遅老遅死(2004年7月1日 掲載記事)
不老不死と遅老遅死A(2004年8月1日 掲載記事)
老化と寿命(2004年9月1日 掲載記事)
老化と寿命A(2004年10月1日 掲載記事)
老化と寿命B(2004年11月1日 掲載記事)
老化と寿命C(2004年12月1日 掲載記事)
老化と寿命D(2005年1月1日掲載記事)
因果はめぐる@(2005年2月1日掲載記事)
因果はめぐるA(2005年3月1日掲載記事)
タバコ@(2005年4月1日掲載記事)
タバコA(2005年5月1日掲載記事)
タバコB(2005年6月1日掲載記事)
タバコC(2005年7月1日掲載記事)
タバコD(2005年8月1日掲載記事)
動物の寿命(2005年9月1日掲載記事)
動物の寿命A(2005年10月1日掲載記事)
生命の進化と活性酸素@(2005年11月1日掲載記事)
生命の進化と活性酸素A(2005年12月1日掲載記事)
SOD@(2006年1月1日掲載記事)
SODA(2006年2月1日掲載記事)
ミイラに学ぶ(2006年3月1日掲載記事)
苦労すると老ける(2006年4月1日掲載記事)
再びタバコ(2006年5月1日掲載記事)
紫外線(2006年6月1日掲載記事)
運動@(2006年7月1日掲載記事)
運動A(2006年8月1日掲載記事)
運動B(2006年9月1日掲載記事)
ガンとの関わり(2006年10月1日掲載記事)
アンチオキシダント(2006年11月1日掲載記事)
アンチオキシダントA(2006年12月1日掲載記事)
アンチオキシダントBビタミンC(2007年1月1日掲載記事)
アンチオキシダントCネットワーク(2007年2月1日掲載記事)
アンチオキシダントD(抗酸化物質)(2007年3月1日掲載記事)
アンチオキシダントE尿酸(2007年4月1日掲載記事)





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