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アンチオキシダント Cネットワーク  

 抗酸化作用があるビタミン類で有名なのは、前回取り上げたビタミンCと今ひとつはビタミンEです。水溶性のビタミンCと違って、このビタミンは脂溶性であるため、脂質でできている細胞膜に入り込むことができ、脂質の酸化を防いでいます。開封して空気にさらしたスナック菓子がすぐ変質するように、脂質は酸化に非常に弱いのです。それだけではなく、酸化された脂質はそれ自体が活性酸素のような働きをするようになり、酸化の連鎖反応を起こしてしまいます。

 以前お話したSODや女性ホルモン等の酵素やホルモン類の抗酸化物質は、活性酸素そのものの働きを無力化することで抗酸化能力を発揮します。一方、ビタミンCやEは、いわば身代わり型の抗酸化物質で、活性酸素が身体の脂質や蛋白質を酸化する前に、自分が身代わりになって酸化されてしまうのです。

 体内における抗酸化物質は、戦時における陸海空軍のように、お互いにネットワークを組み活性酸素に対応しています。どれか一つだけ特別に強い、あるいは弱い軍隊はあまり優秀な軍隊と言えないのと同様、ビタミン類を摂取する場合も、ビタミンCだけをとる、Eだけをとるというやり方はあまり賢いやり方とは言えません。色々な抗酸化物質をまんべんなく摂取するように心がけましょう。

 色々な抗酸化物質と申しましたが、ビタミンC、Eの他にどんなものがあるかと言いますと、その多くが植物に含まれていることは以前申し上げたとおりです。思いつくままに並べ立ててみますと、βカロテン(にんじん)、リコピン(とまと)、ルテイン(ブロッコリー)、アスタキサンチン(鮭)、βクリプトキサンチン(みかん)、以上がビタミンA群に属し、多くは色素です。

 その他では、ウコン、ブルーベリー、霊芝、クランベリー、ぶどう種子、マリアアザミ、ニンニク等の個別の植物。多くのポリフェノール類(植物がもっている有効成分の総称で5000種以上ある。例えばお茶のカテキン、大豆イソフラボン等)。まだまだ数え上げればきりがありません。どの植物にどれだけ抗酸化物質が含まれるかを個別に覚えることは大変なのですが、コツをお教えしておきます。目安にしてください。

@色が濃い

A酸っぱい

B種子や根

C香りがきつい

等です。参考になったでしょうか。

 しかし、これらの抗酸化物質をバランスよく充分量を食品から摂取することは、ほとんど不可能に近く、自身の抗酸化能力が低下してくる中年期以降は、サプリメントとして摂取することをおすすめします。サプリメントに関しては皆様の関心も高いので後日改めてお話します。

《参考文献》

『不老革命』吉川敏一著/朝日新聞社

『活性酸素の話』永田親義著/講談社

『食べ物とがん予防』坪野吉孝著/文芸春秋
(2007年2月1日掲載記事)


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