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女性はなぜ長生きなのかA 

 中年を過ぎる頃から、学校時代のクラス会、同窓会のお誘いが多くなってきます。私は、京都生まれの京都育ちなので、出席率はいいほうなのです。

 出席し続けているうちに、面白いことに気づきました。それは、男性がおじいさん顔になりはじめるのは大体 50 歳位からなのですが、女性がおばあさん顔になり始めるのは、 10 年ほど遅れて、 60 歳位からだということです。クラス会では出席者の年齢がすべて知れていますので、こういうことがよく分かるのです。女性は身体の内面だけではなく、外見でも年を取るのが遅いことがこれで分かります。

 突然話は変わりますが、地球は酸素に満ち満ちています。酸素にはあらゆる物を酸化(サビさせる、劣化させる、燃やす)する力があります。地球上で酸素に触れるものは、生物、無生物を問わず全て、絶え間なく常に酸化されています。だから、鉄をさらしておけばサビが浮いてきますし、ゴムは放っておけばボロボロに劣化してしまいます。この原理を利用して、食品の真空パックやガスパックが普及してきました。食品と酸素を完全に遮断すれば食品は古くならないという理屈なのです。酸素を遮断できない人間も酸化されているのかと問われると、実は、そうなのです。人間だけではなく酸素を利用して生きているあらゆる生物は、生まれてから死ぬまでずっと酸化され続けています。と言うよりは「年を取る」ということは「酸化される」ということと同じ意味なのです。

 さらに具合の悪いことには、酸素の中には活性酸素といわれる、普通の酸素より何倍も何十倍も酸化する力の強いタチの悪い酸素があり、これが余計に身体をサビさせる(老化させる)のです。

 鉄やリンゴを放っておくと、すぐ劣化してきますが、ペンキを塗ったり、塩水につけると、うんとこの変化は遅くなります。つまり酸化されにくくなるのです。

  女性が身体の内面でも外見でも男性より若々しくあるのは、女性ホルモンによると先号で申しました。実は女性ホルモンは、ペンキが鉄のサビを防ぐように、塩水がリンゴの酸化を防ぐように、身体の酸化を防いでいるのです。
(2004年5月1日掲載記事)

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